【新型インフルエンザ】免疫のお話
40代以上は免疫を持っているから新型インフルエンザに感染しない、
という話をよく聞きますが、
先日、ニュースを見ていたら、
今は感染が少ない40代以上の大人も、
今後は感染者数が増えるだろうという話をしていました。
あんずが二度目の予防接種をしていただいた医師は、
自然感染しても免疫は半年くらいしか持続しないと仰います。
さて、この「免疫」とはいったいなんなのでしょうか。
あちこちのサイトを巡って自分が納得したことを書いてみたいと思います。
いつも通り、間違い・勘違いなどありましたら、
お気軽にコメントをお寄せいただけますようお願いいたします。
初めに「免疫」とは、
体内に侵入する病原体や異物を認識し、
攻撃・排除しようとする働きのことです。
これが過剰反応しているのが花粉症になりますね^^;
「免疫」には大雑把に二種類あります。
まずは『自然免疫』。
生物が生まれながらにして持っている免疫で、
体内に侵入しようとする病原体や細菌や異物など、
区別もしないで抵抗・排除しようとする働きです。
「ニンジン嫌い~」「ピーマン苦い~」
じゃなくて、
「野菜嫌い~」
と言っちゃうようなものでしょうか(ぉぃ![]()
自然免疫は記憶されないので、
長期間に渡って特定の侵入者を攻撃することはないそうです。
次に『獲得免疫』。
一度でも病原体や異物に接触すると、
その病原体や異物に対して出来る免疫のことで、
問題なのはこちらになります。
免疫を司るのは免疫細胞ですが、
この免疫細胞は病原体や異物に一度遭遇すると免疫記憶を持ち、
抗体と言うたんぱく質を作ります。
抗体は対応する病原体や異物に張り付き、
不活性化させます。
つまり病原体が増殖しなくなります。
抗体の量が多い(抗体価が高い)ほど感染や発症を防ぐ力が強くなります。
獲得免疫は自然感染だけでなく、
予防接種などでも獲得出来ます。
獲得免疫には次の免疫があります。
「母子免疫」
新生児が母親から、
胎盤や母乳を通じてもらう免疫。
母親が持っていた抗体の種類や、
もらった抗体の量によって免疫の持続期間に差が出ますが、
ほとんどの場合数ヶ月しか効果がありません。
そのためにワクチンなどの予防接種によって免疫を増強する必要が出ます。
「終生免疫」
一度感染した病気には二度と罹らないという免疫です。
これが出来る病気は限られていて、
麻しん、風しん、おたふく風邪、ポリオ、水痘、日本脳炎
の6種類になります。
全て子どものうちに予防接種を必要とする病気ですね。
このうち、麻しん、風しん、おたふく風邪、ポリオ、水痘は生ワクチン(毒性を弱めた生きた病原体)なので、
実際に感染した場合に近い免疫が出来るため、
1度の接種で終生免疫を獲得出来ます。
ただし、日本脳炎は不活化ワクチン(感染出来ないようにした病原体)なので、
体内で病原体が増殖することはなく、
何度か繰り返して接種することで基礎免疫を作る必要があります。
ただし、免疫はその病原体に接触する機会が長期間ないと、
抗体が減り、
再感染しやすくなる場合もあります。
風しんもそのひとつで、
一定の時期に再接種することで免疫を強化する必要があるのです。
では、インフルエンザの場合はどうでしょうか。
インフルエンザにはA型・B型・C型があり、
C型はウィルスがほとんど変化しないので、
一度罹ると終生免疫に近い免疫を獲得出来ます。
B型は変化の速度がとても遅いため、
こちらも終生免疫に近い免疫が獲得出来ます。
ところがA型インフルエンザのウィルスは変化しやすく、
一度罹った型でも変異をしていれば再度感染します。
自然感染した場合は強い免疫効果があるようですが(2年という説あり)、
長いことウィルスに接触する機会がないと抗体が減り、
再度ウィルスに接触した時に抵抗力が弱まって、
感染・発症することがあります。
しかし、基礎免疫のある(一度は感染したことがある)型のインフルエンザウィルスに再度接触した場合、
変異していても抗体を作るまでに時間が短くて済む場合もあり、
今回、一定以上の年齢の大人が新型の免疫を持っているというのは、
こういうケースのようです。
日本で用いられているHAワクチンは成分ワクチン(病原体の特定の成分だけを取り出したもの)なので獲得できる免疫は効力が弱く、
接種して2週間後くらいから長くて半年しか効果が期待出来ません。
また、先に書いたように変異しやすいため、
今シーズン流行したタイプが来シーズンも流行するわけではないので、
シーズンごとに予防接種をして備える必要があるわけです。
以上、免疫について私が理解した内容でした。
そうそう、インフルエンザの場合、
ワクチンを接種したら「感染しない」のではありません。
「感染しても重症化しにくい」だけです。
間違えないようにしましょう。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)








最近のコメント