カテゴリー「新薬」の16件の記事

2009.09.14

T315I変異に有効な薬 その2

BioTodayのニュースレターの配信記事の中に、
こんなニュースを見つけました。

ChemGenex社 CML治療薬・OMAPROのFDA承認申請が完了した

BioTodayは有料会員にならないと記事全部の閲覧が出来ないので、
サマリーだけではよく分からないのですが^^;、
どうやらあのT315I変異に有効な薬のようなのです。
このOMAPRO(omacetaxine mepesuccinate:オマセタキシン)という薬は、
3月にこんなニュースにもなった薬です。

Omacetaxineで薬剤抵抗性CMLの白血病幹細胞を効果的に殺傷しうる

どういう機構でそうなるのかは、
またまたサマリーだけなので分からないのですがorz
(ググっても英語ばかりで理解不能ですT_T)
でも、「殺傷」という強い言葉からは、
なんだか今までと違うぞという気分になるのですが・・・

期待していいものでしょうか?

T315I変異に有効な薬と言えば、
治験中のAP24534のことも以前日記に書きましたが、
こちらはまだフェーズⅠ。
承認申請されたOMAPROが今のところ一歩リードと言ったところでしょうか。
ぜひ承認されて、実際の効果のデータも公開されますように。

そして、いい薬なら早く日本でも使えるようになって欲しいものです。

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2009.08.01

T315I変異に有効な薬

7月27日に発表されたお話のようなのですが、
現在認可&治験中のCML用治療薬のどれもが効かなかったという、
あのT315I変異にも効く可能性のある薬が出てきそうなのです。

それは、アメリカのARIAD社がフェーズⅠ治験中のBCR-ABL阻害剤、
AP24534です。
日経メディカルオンラインの記事に寄れば、
今回のフェーズⅠ治験に参加したのは32人で、
そのうち28人が抵抗性及び難治性のCMLまたはPh+CLL患者で、
全員が第一世代~第二世代の前治療を受け、
多くの患者が他の治験中の薬による治療も受けていて、
治療選択肢がごく限られたものしか残っていない人ばかりだったそうです。
この32人を用量で6段階に分けて試験を行ったようです。

重要な予備データとして挙げられている項目の中で、
一番重要だと思われるのは、やはり、
T315I変異がある患者に対しても血液学的および細胞遺伝学的な奏功が認められたということでしょう。
グリベックでも、第二世代のタシグナやスプリセルでも抑えられなかったT315I変異に有効な薬が登場すれば、
CML治療で恐れることはほぼない状態に近づきます。

とはいえ、まだこの薬はフェーズⅠの段階です。
フェーズⅡ以降の治験でも、
嬉しい結果が出ることを期待して待ちたいと思います。

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2009.06.07

スプリセル錠の小冊子

いずみの会から、
スプリセルについての小冊子が届きました。

「スプリセル錠を服用される患者さまへ」

090607

スプリセルの働きや、服用の注意点、
起こり得る副作用の種類などが書かれてあります。
特徴的なのは、スプリセルがCMLだけではなく、
初めからPh+ALL対応として扱われているということ。
ページを開くと左右の端が青と紫に色分けされており、
CMLの人は青いページ
Ph+ALLの人は紫のページを参照すればいいようになっていることです。
とても分かりやすい仕様だと思いました。

中でも嬉しいのは、

  1. (1)このような症状(副作用)が出たら
  2. (2)服用を続けて/服用を中止して
  3. (3)主治医に相談する

ということがはっきりと書かれていることです。
また、

  1. (1)このような副作用を防ぐには
  2. (2)普段こういうことに気をつける

という、セルフケアの方法も併せて書かれています。
スプリセルという薬がどんな薬なのか、
私も含めて不安や疑問に思っている方は多いと思いますが、
こういう冊子がそれを払拭してくれるきっかけになればいいですね。

ブリストル・マイヤーズ社及び、
血液情報広場つばさいずみの会の皆様、
ご尽力ありがとうございました。
じっくり読んで参考にさせていただきます。

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2009.05.15

マルクの結果報告

先月行ったマルクの結果を伺いにいきました。

F先生は、マルクによる骨髄液で行う検査は、
G-bandだけなのだそうです。
結果は0/20。
骨髄像検査も大きな異常はなし。
ほっとしました^^

この結果を踏まえて、
今後の薬をどうするかの相談となりました。
18ヶ月以内のMMR(分子遺伝学的大反応)達成が目標ですが、
中にはゆっくりと下がっていく患者さんもいるので、
みすみもそのタイプかもしれないそうです。
となると急いで新薬にすることはないけれど、
副作用のことを考えるといずれは新薬に変えた方が望ましい、
というのがF先生のご意見でした。
みすみとしては、価格や通院の回数を考えて、
出来れば1年後まで待ちたいというのが希望。

また、何回か打診されているボスチニブの治験ですが、
実はグリベックによる治療がFailureの患者さん、
即ち18ヶ月経ってもCCR(細胞遺伝学的完全寛解)未達成の患者さんが対象だそうで、
3ヶ月でCCRを達成し、
なんとかMMR目前のみすみは対象外なのだそうです。
なので、ボスチニブ治験参加の道は全くなくなりました。
もっとも、治験は転院する必要があり、
F先生の治療を希望するみすみの意思に反しますので、
なくなってかえってすっきりした感じもありましたが^^

ということで、
当分はグリベック6T/dayで様子見ということになりました。

それから、ここ1ヶ月ほどみすみの攣りが激しく、
太ももや二の腕など激しい痛みを伴う攣りで悩んでいたのですが、
お薦めいたいだいたタウリンを処方していただくことが出来ました♪
ただし、F先生のご意見は、
攣りにタウリンが効くというのは医師の間の民間療法なんだよ、
というもの。
なので試しに処方してみるねということでした。
先月のフォーラムであんなにみなさんに教えていただいたのに、
私、ある事情からパニくっていたために芍薬甘草湯のことをすっかり失念していて、
今回はお願いできませんでした(汗
次回・・・お願い出来るかなあ・・・・・・・・^^;;;

来月は5日に末梢血の採血だけしにいって、
12日にその結果を伺いに行ってきます。
Amp-CMLの数値が二桁になっていますように。

ところで。
芍薬甘草湯のことを忘れるほどパニくっていたのには理由がありまして。

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2009.04.17

1年3ヶ月目のマルク=3回目

マルク、無事に終わりました^^
1年ぶりのマルクは、
忘れかけていた痛みが新鮮な感覚で感じられたようで、
非常に痛かったと泣きごとが^^;;;
特に終わってからの痛みは相当きついようで、

「前の時ってこんなに痛かったっけcrying

とかなり閉口気味。
疲れたらしく、早々に布団に潜ってしまいました。

これまでの2回は、カーテンをビシッと閉められて、
どんなことをしているか覗くことが出来ませんでした。
ところが今日は、隙間からちょうどよく処置風景が見えて、
一部始終を目撃出来てしまいました。
そっか、あんな風になるんだ・・・
みすみもうつ伏せになっているために、
自分がどんなことをされているのか知りませんから、
至極淡々と説明してあげたら、
痛いと思うポイントがどんな状況なのか納得出来た様子でした。
分かったからって痛みは軽減しませんけどねsweat02

止血をしている間に、
先週行ったAmp-CMLの結果を伺いました。
先週が167、2/20は250。
数値の上では1/3くらい減っています。
F先生としては2桁になって欲しかったので不満そうですが、
それでも長い目で見れば減っているということなので、
悪くはなっていないと一安心。

ところで、今後どうするかの選択肢は3つありました。

①グリベック6錠で継続
 メリット:副作用など既知のもので対処しやすい
 デメリット:寛解になるのに時間がかかるorならない可能性もある

②タシグナに変更
 メリット:副作用が少なく効果が高い、転院の必要なし
 デメリット:薬価がグリベックの1.5倍、2週に1度の診察

③ボスチニブの治験(フェイズⅡ)を受ける
 メリット:副作用が少なく効果が高い、薬代がタダ
 デメリット:副作用の下痢はみすみには出やすいと予想される、転院が必要

F先生としては②か③を提案されていましたが、
先週のAmp-CMLの結果が思ったよりいいことから、
第4の選択肢が提示されました。

④1年後にタシグナに変更

すぐには急変しないだろうという予測の元に、
タシグナが長期処方出来るようになる1年後までグリベックで頑張るというものです。
これは私たちも考えていたことなので、
F先生の提案は渡りに船です。
今日のマルクの結果を見て最終決定になるのですが、
出来れば④でいければいいなあ。

みすみの落ち込みも、
先週のAmp-CMLの結果がよかったことで軽減されたようです。
ご心配いただいた皆様、ありがとうございました。
最終決定まで安心は出来ませんが、
改めてのんびり構えていきたいと思います。

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2009.04.12

”CMLフォーラム in 東京”感想編

昨日はフォーラムの流れをご報告しましたが、
今日は印象に残ったお話や、
ハプニングなどを書き留めてみます。

まずは東條先生のお話の中で気になったこと。

  • 低線量の放射線被ばくのデータでは、被爆後3年目からPh染色体が見られる(=CMLの症状が現れる)ようになり、10年目でピークを迎える。
  • Ph染色体はTリンパ球にだけは見つからない。
  • Ph染色体から作られるBcr-Abl(ビーシーアールエイブル)蛋白の窪みにエネルギーが加わることで白血病細胞が増殖するが、グリベックはエネルギーの代わりにその窪みを埋めることで増殖を阻止する薬である。しかし、Bcr-Abl蛋白の窪みは、グリベックによって埋められてもまだ隙間があり、そこにエネルギーが加われば増殖するため、グリベックが効かないことが起きるそう。
  • タシグナはBcr-Abl蛋白にピンポイントで効果を持つように出来ており、スプリセルは他のタイプの蛋白にも幅広く効果があるように出来ている。
  • 現在、グリベックもタシグナもスプリセルも、T315Iという蛋白に異常が起きた場合は全く効果がない。

懇親会ではこんな話題が。

  • 昨日の参加者の半数以上が、健康診断の血液検査で異常を指摘され、CMLと判明している。
  • 攣った時は温めるのが有効。温湿布、シャワー、濡れタオルをレンジでチンしたものなどが使える。芍薬甘草湯はオススメ。
  • タンニン酸アルグミン(収斂剤:腸の粘膜を覆って刺激を少なくすることで下痢を止める薬)は下痢止めとして非常によく効くそう。
  • 吐き気がひどくてグリベックを飲みづらい時は、半量を食事の途中で、残りを食後しばらくしてから飲むと飲みやすくなるという経験談が複数あり。
  • グリベックの分薬は血中濃度の点からあまりお勧め出来ない(東條先生のご意見)

ハプニングとしては、「ブログ読んでますよ」とお声をかけて下さった方がいらしたこと。
このブログによくコメントを下さるPAPAさんも、すぐに私だと気付かれたそうです。
ブログ書いてますなんて言わなかったのにどうして分かったのか、
ものすごく不思議だったのです。
お二人とも、夫婦で参加していたから気づきましたと仰ってましたが、
他にもご夫婦での参加はありましたし^^;
みすみの病歴から分かったんですよね?
自己紹介で夫婦漫才したからじゃないですよね?
どうかそういうことにしておいて下さい(笑
最初にお声を掛けて下さったRさんは、
ある掲示板で私もお名前をお見掛けしていたかたで、
思いがけずそちらの皆さんのご消息も伺えて嬉しかったです。

GREE友さんのお一方とは現地で落ち合って、
感動の初対面を果たせました。
mixiのコミュでも参加表明をされているかたがいましたが、
もしかしてあの中にいらしたのかと思うと感慨深いです。
次回のフォーラムでは、どんな発見や出会いが待っているのか、
楽しみでなりません。
万難を排して参加出来るように頑張ります^^

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2009.04.11

”CMLフォーラム in 東京”参加報告

今日は、新宿アイランドタワーにおいて、
CML患者・家族の会「いずみの会」主催のフォーラムが開催されました。
他の患者さんにお会いするのは初めての経験だったので、
みすみ共々かなり緊張しつつの参加となりました。

第一部の東大医科研付属病院の東條先生の講演は、
「CMLと闘うために -病気と治療を理解する-」
というもので、
日本における白血病患者さんの割合から始まって、
白血病の型の違い、
CMLのメカニズムとPh染色体の解説、
グリベック登場による生存率の変化、
治療効果判定について、
IRIS試験やグリベック中止後の転帰についてのパイロット試験の解説、
移植や新薬変更のタイミングについてなど、
幅広くお話していただきました。
非常に難しい内容も含まれており、
メモをとるのが追い付かないこともしばしばで、
表示されていた図表が手元に欲しいと何度も思いました^^;

次の質疑応答では、
副作用のこと、
現在の治療の是非、
新薬変更や移植のタイミング、
お子さんを望まれている方への休薬のことなど、
どの質問も切実なものばかりでした。
東條先生はあくまでもご自身の個人的見解と仰っておられましたが、
とても分かりやすく、丁寧にお答え下さっていました。
中には「これは答えるのが難しい」と苦笑いされるような質問も出され、
参加された方々がいかに普段からご自分の病気と真正面から向き合っているのかが分かる気がしました。

最後は懇親会で、
それまでとは打って変わって和やかなムードに一変。
参加者が一人一人自己紹介をする中で、
そこから派生して質問コーナーが始まったり、
あるあると皆が頷く場面あり、
私はこう、自分はこうと体験談を語り始める場面ありと、
時間が短かったのが惜しまれるほど盛り上がったように思えました。
グリベック歴の長い患者さんからのアドバイスもとてもありがたかったです。

一緒に参加したみすみも、
近くの席の先輩から楽に服用できるやり方を教えていただいてましたし、
私には「ブログ読んでますよ」と声を掛けて下さったかたがいたり、
某SNSで知り合ったお友達にお会い出来たりと、
これまで二人で頑張ってきた世界が新たに広がった思いでいっぱいです。
Rさん、PAPAさん、
お声を掛けて下さってありがとうございました。

東條先生、
田村さんを始めとするいずみの会の皆様、
血液情報広場「つばさ」の皆様、
ノバルティス社・ブリストルマイヤーズ社・ワイス社の皆様、
その他開催に携わって下さった皆様。
ありがとうございました。
今日参加された皆様、
お疲れ様でした^^

次回は、6/6に名古屋、6/20が大阪、
さらに7月最後の土曜日(25日?)にまた東京での開催が予定されているそうです。
今回参加出来なかった方も、
ぜひ一度参加してみて下さい^^

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2009.03.18

治験とは

今日は久々にお勉強タイムです^^

新薬が市場で販売されるためには、
その薬が人体に対して有効であり、
有害ではないことを証明する必要があります。
その為に行われるのが前(或いは非)臨床試験、
即ち動物を対象とした試験と、
実際に人間に投与して行う臨床試験、
即ち治験です。
ここではこの治験とはどういうものなのかを調べてみようと思います。

薬事法第一章第二条第十六項には、
『この法律で「治験」とは、第十四条第三項(同条第九項及び第十九条の二第五項において準用する場合を含む。)の規定により提出すべき資料のうち臨床試験の試験成績に関する資料の収集を目的とする試験の実施をいう。 』
と定義されていますが、
実際には試験そのものを治験と呼び習わすことがほとんどです。

では、治験はどのような流れで行われるのでしょうか。
ここで、フェーズ または 第○相 という言葉を耳にされたことがあるかたも多いと思います。
この言葉が治験の段階を指す言葉で、
治験は第Ⅰ相(フェーズⅠ)から第Ⅳ相(フェーズⅣ)までの4段階で行われるのだそうです。
Wikiの解説(リンク出来なかったので、Wikiの「治験」を見て下さい)をベースに、
それぞれの相を説明すると次のようになります。

第Ⅰ相(フェーズⅠ)
 初めて試験薬を人間に適用する試験で、
 健常な成人を対象とします。
 抗がん剤などの強い副作用が予想される場合は、
 健常な人での試験をしない場合もあるそうです。
 主に薬の安全性を確認するもので、
 試験薬を少量から少しずつ増やし、
 吸収・代謝・排泄などの様子(薬物動態)や、
 副作用・有害事象などの安全性を検討するのが主な目的になります。

第Ⅱ相(フェーズⅡ)
 この段階では、比較的軽度な患者さんが対象になります。
 治験例はあまり多くなくていいようです。
 どのくらいの用量がいいか、
 どのような用法がいいかを探索し、
 検証するのが主な目的で、
 探索を主とした前期第Ⅱ相と検証を主とした後期第Ⅱ相に分割したり、
 第Ⅰ相や第Ⅲ相と連続させた第Ⅰ/Ⅱ相・第Ⅱ/Ⅲ相としたりするやり方もあります。
 投与量の増量やブラインドテストなど、
 目的によって試験方法は異なってくるようです。
 毒性の強い抗がん剤などは、
 この段階で承認申請を行うこともあるのだとか。

第Ⅲ相(フェーズⅢ)
 第Ⅱ相までに検討された有効性を証明するための段階で、
 製造販売(上市)後に実際に使う患者さんを対象に行われます。
 今までで一番大きな規模になるため、
 たくさんの施設で同時に行われることが多いようです。
 国を越えて世界規模になることも少なくありません。
 抗がん剤の場合は上市後に行われることが多いそう。

と、第Ⅲ相を終えたこの時点で、
ようやく製造販売承認申請が行われることになります。
そして承認・販売後、最後の段階が、

第Ⅳ相(フェーズⅣ)
 
製造販売後臨床試験とも呼ばれます。
 実際に現場で使われることで、
 これまでの治験では出てこなかった有害事象や副作用を見つけることです。

では、現在CML治療薬として治験中の薬には、
どのようなものがあるでしょうか。
がんナビによれば、2009年3月現在で次の薬があるようです。

AMN107
(ニロチニブ/タシグナ)
フェーズⅢ 初発のCML対象
BMS-354825
(ダサチニブ/スプリセル)
フェーズⅢ 新規診断性CML
SKI-606
(ボスチニブ)
フェーズⅡ/Ⅲ CML
MK-0457 フェーズⅡ CML
(国際共同治験中)

みすみが先月の診察で主治医に打診された治験が、
このボスチニブの治験だろうと思われます。
また、イマチニブ(グリベック)やニロチニブでも、
一部継続中のフェーズⅢ試験があるようです。

以上、治験についてのお勉強でした。

ブラインドテスト
 これは正式には「(単)盲検試験」と言います。
 試験薬の効果を検証するために、
 実際には効果のない薬=偽薬(プラセボ)と、
 同じ有効性があり市販されている薬、
 それに試験薬の3種類を比較するものです。
 実は、自分が飲んでいる薬を知っていると、
 薬の効果が変化する(プラセボ効果)ことがあるのだそうで、
 それを防ぐために被験者にはどれを飲んでいるのかが分からないようにします。
 だから”盲”検と呼ばれているのですね。
 また、治験を行っている医師の態度で、
 被験者が自分の薬に気づいてしまうことを防ぐために、
 第三者機関が間に入り、
 医師すらどの薬がどの被験者に渡っているか分からないように行う治験もあり、
 これを「二重盲検(ダブルブラインドテスト)」と言います。
 最近、海外では”ブラインド”という言葉を敬遠する向きがあるため、
 「二重マスク法」と呼ぶこともあるそうですので、
 ご参考までに。

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2009.03.03

【速報】新薬の薬価、決定しました。

2月25日の中央社会保険医療協議会総会において薬価算定組織の報告が了承されたことを受け、
厚生労働省はタシグナ/ニロチニブとスプリセル/ダサチニブを含む新薬を3月13日付の薬価基準へ追補収載することになりました。

http://www.yakuji.co.jp/entry9269.html
(薬事日報より)

気になる薬価は次の通りです。

・タシグナ200mgカプセル 1カプセル=5,396.70円

・スプリセル20㎎錠    1錠= 4,565.20円
       50㎎錠    1錠=10,793.30円

タシグナは、1回2カプセル(400mg)を1日2回飲むので、
 4カプセル/日×14日=302,215.2円
 3割負担では2週間で90,664.56円です。

スプリセルは、慢性期の場合は1日1回2錠(100mg)なので、
 50mg×2錠/日×14日=302,212.4円
 3割負担では2週間で90,663.72円です。
(移行期・急性転化期は服用量が異なります)

薬価算定の時は、1日に飲む基本量の金額がほぼ同じになるように定めるそうなので、
タシグナとスプリセルの14日分の金額が一緒になるんですね。

ちなみにグリベックの場合、基本が1日4錠ですから、
 3,128.50円/錠×4錠/日×14日=175,196円
 3割負担で2週間52,558.8円

グリベック登場時の価格(100mg1カプセル3,474.40円)と比べても、
今回の新薬はかなり割高になっているように思えます。
ちょっと調べたところでは、
新薬の薬価を決める時、
同じ効果の薬と比較してより有効だと思われた場合、
薬価を上乗せして算定するらしいので、
タシグナもスプリセルもグリベックより有効と判定されたことになるのかもしれません。
(↑この辺り自信ないので、詳しい方フォローお願いします^^;)

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2009.02.20

診察日:59週目

今日は診察日でした。
いつもの検査の他に胸部レントゲン・心電図・血糖値の検査がありました。
これらは年末の人間ドックの結果を受けてのものですが、
今日の結果では全て異常なしでほっとしました。

ところが、先月行った胃の内視鏡検査で見つかった十二指腸のポリープは、
グループ3相当のものだということでした。

 グループ1;正常細胞
 グループ2;炎症細胞を認める(悪性細胞なし)
 グループ3;一部異型細胞を認める
 グループ4;悪性に移行しうる細胞を認める
 グループ5;悪性細胞を認める

これは、良性と悪性の中間なのだそうで、
ひどい炎症をおこしているような感じなのだとか。
半年後に再検査をして、経過観察ということになりました。
十二指腸のポリープはがん化することがあまりないということですが、
万が一を考えると早めの検査が大事ですね。

先月から6錠に増えたことによる体調の変化を報告すると、
先生はボスチニブの治験の話を切り出されました。
ボスチニブとは、ワイス製薬が開発した、
イマチニブ抵抗性または不耐容患者さん用の新薬で、
日本ではまだ治験中の薬です。
実は、昨年の6月くらいにあった治験のお話というのがボスチニブのことだったそうで、
その後先生からはそのお話がなかったので、
すっかり忘れていました。
まだ治験は続行中だそうで、
もしこれからの状態がよくないようならば、
タシグナへの移行だけではなく、
ボスチニブも考えてみましょうとのこと。

どちらにしろ、グリベックで行けるならそれが一番安心です。
次回の4月17日がマルクに決定しましたし、
6錠でよくなることを祈ります。

にしてもグリベック6錠×8週分・・・
吐き気止めのプリンペラン3錠×8週分と合わせて105,224点です。
今日の薬局への支払い額、316,000円強。
先が思いやられます。。。

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2009.01.24

新薬のメリットとデメリット

昨日書ききれなかったので、
主治医から聞いた新薬のお話を少し。

もし、あと半年で50コピー以下を達成出来なかった場合、
タシグナへの変更もあると言われていますが、
その場合のメリットとデメリットはどういうものなのでしょうか。

まずメリットはもちろん、
病状改善と体への負担軽減です。
そのために開発された薬なのですから^^;
主治医の話では、タシグナの方が副作用が少ないと言うことで、
変更するならタシグナということでした。

では、デメリットはというと、
新薬は承認後1年の間、
長期処方が出来ないということ。
2週間以上の処方は出来ないのだそうです。
これは、2週間に1度の診察が必要だからだそうで、
(採血は4週に1回でいいそうなのですが)
例えば2週目は私が薬だけいただきにいき、
本人は4週ごとに診察、というのはNG。
ちゃんと本人が診察を受けて下さいとのことなので、
その分仕事を休む回数も増えるということです。
それは社会人としてはあまり嬉しくないことですよね。

長期処方が出来ないということは、
高額医療費にも影響してきます。
今までは、みすみの場合2ヶ月処方なので、
グリベックをもらった月だけ限度額を自腹で払い、
もらわない月は限度内で収めることが可能でした。
しかし、2週間ごとの処方となると、
毎月限度額以上払うということになるので、
実質、自腹金額が倍になるということです。
これはさすがに痛い^^;

ところで、主治医によると、
新薬の承認は1/21でしたが、
実際に販売されるのは3月になるそうです。
また、薬価もグリベックとさほど変わらないと思うよ、
とのこと。
確か新薬は処方量が少ないはずなので、
1錠辺りの金額がグリベックと同じなら、
実質薬代は半分になるのかな。
それならかなり嬉しいですよね。

以上、新薬の光と影についてでした。
出来れば新薬への変更、
来年以降にならないかなあ・・・・・;_;

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2009.01.22

【朗報】ニロチニブ・ダサチニブ 正式承認されました♪

1月21日、
ニロチニブ/タシグナ(ノバルティス ファーマ)と
ダサチニブ/スプリセル(ブリストル・マイヤーズ)が、
正式に承認されました♪
両社とも直にプレスリリースを発表しています。
(あーやさん、いつもありがとうございます^^)

ノバルティスファーマ
抗悪性腫瘍剤「タシグナ®カプセル200 mg」の製造販売承認を取得

ブリストル・マイヤーズ
抗悪性腫瘍剤「スプリセル®」の製造販売承認を取得

後は薬価がどうなるかが心配ですが、
これでまた助かる患者さんが増えると思えば、
本当にうれしいニュースです。

出来れば少しでも安くなりますように。

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2008.12.05

【朗報】ニロチニブ・ダサチニブ いよいよ承認!  その2

昨日の朗報の続きです。

いよいよ承認されたとなると、
やはり気になるのは薬価です。
某所で先輩から、
タシグナもスプリセルも、
1カプセル/1錠が10,000円くらいらしいという話を伺いました。
日本での薬価はこれから決まりますので、
参考になればと思い、
個人輸入の場合を少々調べてみました。

タシグナ(1カプセル200mg)
【基本用量】1日400mgを2回、12時間ごと
→1本 28カプセル=314,000円(1カプセル約11,000円)
  1本112カプセル=818,000円(1カプセル約 7,000円)

スプリセル(50mg/70mg)
【基本用量】1日140mgを2回に分けて
→1本60錠=698,000円(1錠約11,000円)

1カプセル/1錠辺りのおよその金額は、
1本の金額をカプセル数/錠数でざっくり割ったものです。
1本の金額には送料や税金も含まれていますので、
正確にはもう少し安いと思うのですが・・・

でも、高いですね^^;;;
タシグナは安い方の7,000円としても、
1日4カプセル=28,000円。
保険3割でも8,400円。
スプリセルは10,000円としても、
1日2錠=20,000円、3割でも6,000円。
承認後すぐに保険適用になるかどうかも分かりませんし、
(グリベックも少し時間が掛かったような・・・?)
このままの金額だと困りますね><

最近の調べでは、
国内のCML患者数は8,000人。
AML患者が5,000人だそうなので、
なんと逆転しているようなのです。
たぶん、グリベックのお陰で生存率が上がっているためなのだと考えられます。
これだけ多くの患者さんが待ち望んでいる薬です。
すみやかに、そして安価に提供してもらえるよう、
国と製薬会社にお願いしたい気持ちでいっぱいです。

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2008.12.04

【朗報】ニロチニブ・ダサチニブ いよいよ承認!

待ち望んでいた日がついに来ました!

イマチニブ抵抗性CMLに対する2治療薬が承認へ
(がんナビより)

ニロチニブはタシグナ、
ダサチニブはスプリセルという商品名で、
それぞれノバルティス・ファーマ社とブリストル・マイヤーズ社から販売されます。
ダサチニブはPh+ALLにも有効ですから、
嬉しいニュースですね^^

グリベック登場時並の金額になるのかな。
保険は有効なのかしら。
その辺、気になりますよね。
また情報があったら上げていきます。

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2008.10.25

”がんナビ”より日本血液学会のニュース3件

今年の日本血液学会が終了したことを受けて、
”がんナビ”に、分子標的薬関連の記事が出ていたというお知らせを受けましたので、
こちらの方にリンクしておきます。

まずは、イマチニブ不耐容患者さんへの新薬のニュース。

次世代CML治療薬ニロチニブの国内フェーズ2試験で効果と忍容性を確認

イマチニブ不耐容患者へのダサチニブは安全に投与可能

ニロチニブもダサチニブも、
試験結果は順調のようです。
心配されている副作用ですが、
重篤なものはあまりないようで、
中でもダサチニブは休薬などしたケースがなかったということで、
解禁が非常に楽しみです。

次に、イマチニブの長期生存率について。

CMLへのイマチニブ長期投与で慢性期の72ヵ月無病気進行生存率が94.2%

94.2%。
この数字をどう考えればいいのか・・・
残り5.8%のかたがどうしてもれてしまったのか、
その辺りの説明が欲しいところです。
記事中に、高齢者の患者さんはイマチニブ400mg投与が難しい場合があるから、
とあったのですが、
不耐容の患者さんとかいらっしゃらなかったのかしら?

18ヵ月までに分子遺伝学的大寛解に達すれば、
その後の維持率もいいということなのですが、
あと半年・・・ううん・・・
少々焦りが^^;
焦っても仕方ないことなのですが、
万が一不耐容になってしまった時には、
上の記事の新薬に望みを繋ぎましょう。

ところで、イマチニブ長期投与の患者さんの2割弱に、
グレード2以上の貧血が認められるとか。
貧血のグレードは、米国がん研究所(NCI)の定める尺度によると、

貧血グレード  深刻度  ヘモグロビン値(g/dL)
   0      正常    正常値(14~18)
   1      軽度    10~正常値
   2      中度    8~10
   3      重度    6.5~7.9
   4      致命症   6.5未満

ということなので、グレード2というと中度になるんですね。
9月初めのみすみのHGBは13.4で、軽度に当たるようですが、
長く服用していると貧血が進む場合もありそうです。
次の土曜が診察日なので、
主治医に相談してみようと思います。

がんナビの情報を下さったあーやさん、
いつも素早い情報に感謝します。
ありがとうございました^^

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2008.06.10

イマチニブ抵抗性または不耐容のCMLの治療薬

今日は、久しぶりにお勉強です。
お題は、イマチニブ(グリベック)抵抗性または不耐容のCMLの治療薬について。

グリベック耐性がつく、という言葉を聞いたことあるかたは多いと思います。
これは、CMLの原因であるフィラデルフィア染色体が、
点突然変異を起こし、薬剤に耐性を持つ、
つまり、イマチニブが効かなくなるということです。
※点突然変異:DNAやRNAを構成する単位であるヌクレオチドという物質が、
          たった1つだけ欠損または置換または付加されることによる突然変異

この点突然変異という現象は、
国内に約8千人と推定されているCML患者のうち1割程度のかたに起こりうるもので、
30種類ほどあるのだそうですが、
中でもT315Iというタイプは発現頻度が高く、難治性と言われています。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93

CML患者さんにとっては福音のようなイマチニブですが、
これが効かないとなると、
薬剤の増量・変更あるいは造血幹細胞移植などを行う必要があります。
特に急性期転化したCMLやPh+ALLでは耐性を持ちやすいそうなので、
適用可能であれば造血幹細胞移植を選択せざるを得ないのだとか。
これまでは、変更可能な薬剤というものがほとんどなかったのですが、
一昨年くらいからようやく欧米で承認される薬が出始めました。
それがこの2つです。

タシグナ(Nilotinib/一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物/開発コードAMN107)
  ノバルティスファーマ株式会社

スプリセル(Sprycel/一般名:dasatinib/治験成分記号:BMS-354825)
  ブリストル・マイヤーズ株式会社

さらに、開発中なのが、

ボスチニブ(一般名:bosutinib/開発コードSKI-606)
  ワイス製薬

タシグナは、去年日本でも承認申請を行っていて、
来春早々にも認可されると言われているそうです。

そして、難治性とされているT315Iにも、
オーロラキナーゼ阻害剤という薬が開発中だそうです。

・MK-0457(VX-680)
  Merck and Vertex Pharmaceuticals社
 ※現在は患者登録中断中 
(詳細は下のあーやさんのコメント中のURL参照)

・Ceflatonin(sHHT)
  ChemGenex Pharmaceuticals社

この他にも開発中の薬はまだまだあるようです。
どれも大きな効果が期待されているということで、
これらが実用化・承認された時には、
CML治療はまた新しい段階を迎えることになるでしょう。

以上、イマチニブ(グリベック)抵抗性または不耐容のCMLの治療薬についてでした。

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