今日は、久しぶりにお勉強です。
お題は、イマチニブ(グリベック)抵抗性または不耐容のCMLの治療薬について。
グリベック耐性がつく、という言葉を聞いたことあるかたは多いと思います。
これは、CMLの原因であるフィラデルフィア染色体が、
点突然変異を起こし、薬剤に耐性を持つ、
つまり、イマチニブが効かなくなるということです。
※点突然変異:DNAやRNAを構成する単位であるヌクレオチドという物質が、
たった1つだけ欠損または置換または付加されることによる突然変異
この点突然変異という現象は、
国内に約8千人と推定されているCML患者のうち1割程度のかたに起こりうるもので、
30種類ほどあるのだそうですが、
中でもT315Iというタイプは発現頻度が高く、難治性と言われています。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%A9%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E6%9F%93%E8%89%B2%E4%BD%93
CML患者さんにとっては福音のようなイマチニブですが、
これが効かないとなると、
薬剤の増量・変更あるいは造血幹細胞移植などを行う必要があります。
特に急性期転化したCMLやPh+ALLでは耐性を持ちやすいそうなので、
適用可能であれば造血幹細胞移植を選択せざるを得ないのだとか。
これまでは、変更可能な薬剤というものがほとんどなかったのですが、
一昨年くらいからようやく欧米で承認される薬が出始めました。
それがこの2つです。
・タシグナ(Nilotinib/一般名:ニロチニブ塩酸塩水和物/開発コードAMN107)
ノバルティスファーマ株式会社
・スプリセル(Sprycel/一般名:dasatinib/治験成分記号:BMS-354825)
ブリストル・マイヤーズ株式会社
さらに、開発中なのが、
・ボスチニブ(一般名:bosutinib/開発コードSKI-606)
ワイス製薬
タシグナは、去年日本でも承認申請を行っていて、
来春早々にも認可されると言われているそうです。
そして、難治性とされているT315Iにも、
オーロラキナーゼ阻害剤という薬が開発中だそうです。
・MK-0457(VX-680)
Merck and Vertex Pharmaceuticals社
※現在は患者登録中断中 (詳細は下のあーやさんのコメント中のURL参照)
・Ceflatonin(sHHT)
ChemGenex Pharmaceuticals社
この他にも開発中の薬はまだまだあるようです。
どれも大きな効果が期待されているということで、
これらが実用化・承認された時には、
CML治療はまた新しい段階を迎えることになるでしょう。
以上、イマチニブ(グリベック)抵抗性または不耐容のCMLの治療薬についてでした。
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